産業機械、計測機器などにおける世界の規制や安全規格には、欧州から発生した電気/電子技術分野の国際標準化を実施するIEC(国際電気標準会議)と、電気/電子以外(機械、管理など)の国際標準化を実施するISO(国際標準化機構)において作成されています。近年では世界各国が独自に要求していた認証制度に適用する安全規格を、ISO/IEC規格に整合していく傾向にあります。一方、北米では機械及び設備全般において国ごとの強制認証はないものの州や地域ごとに独自の要求事項を満たす必要があります。

欧州/英国

EU加盟国では欧州指令(EU Directives)を制定し国際規格を基に整合化を図ってきました。EMC指令、電気安全指令(LVD)、機械安全指令(MD)、圧力機器指令(PED)などの指令のもとに該当する国際規格が参照されています。また技術の進歩に伴い新たに特定の機械に対してEN規格として個別の安全要求事項を規定しています。
英国ではEU離脱に伴い独自の認証制度UKCAを発足させ、同時にCEマーキングの無効時期についても宣言していましたが、最終的にCEマーキングを受け入れる方針に変換しました。そのためわざわざ英国独自の認証(UKCA)マークを取得する必要はなくなりました。

北米

米国においては、連邦規則29 CFR 1910への適合を必須要求としており、対象機器によってはOHSHA(米国労働安全衛生局)により認定されたNRTL(国家認定試験機関)の現地検査が要求されます。適用法規/規格にはNFPAやNEC, UL, ANSI, ASME, ASTMなどがありますが、国際規格IECにはない独自の要求事項が含まれています。

韓国/台湾

韓国では、韓国産業安全衛生公団(KOSHA)が、労働災害を削減する目的で制定した任意認証制度としてSマークがあります。また、韓国国内で販売・流通される製品の強制認証登録制度としてKCマーク、機械や器具、防護装置、保護具を対象としたKCsマークがあります。
台湾ではxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

日本

電気用品安全法で規制される電気用品は第9条(特定電気用品の適合検査)において型式の区分ごとに登録検査機関の適合性検査を受けPSEマークを貼付することが規定されています。

中国

「強制製品認証目録に記載されている製品を中国に投入する場合、中国強制認証制度(CCC)の取得、及びCCCマークの表示が義務つけられています。適用規格は中国国家標準GB規格となります。

アジア

一部の電気機器をマレーシアで販売する場合、SIRIM(Standards and Industrial Research Institute of Malaysia マレーシア工業試験所)が管理しているSIRIM認証の取得及びSIRIMマークを貼付することが義務付けられています。同様に、インドネシアのSNI認証、ベトナムのCR認証などそれぞれの国において認証取得、マーキングの要求事項がありますが、該当する対象機器である場合は対応が必要となります。また、該当機器ではなくても納入先の要求によっては国際規格への適合証明を求められる場合があります。

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